1983-05-18 第98回国会 衆議院 外務委員会 第9号
○門田(省)政府委員 先ほど申し上げましたとおりに、規約第十三条は教科書の有料化の問題を取り上げていない、無償化は教科書の有料の問題を求めていないということでございます。
○門田(省)政府委員 先ほど申し上げましたとおりに、規約第十三条は教科書の有料化の問題を取り上げていない、無償化は教科書の有料の問題を求めていないということでございます。
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 第一の人権規約に関してでございますが、お示しのございました三つの留保条項につきましては、わが国が国際人権規約を批准する際に慎重な検討を行いました結果、わが国の状況等にかんがみて留保を行ったというものでございます。したがいまして、これらの留保の撤回につきましては、現状ではきわめて困難であると申し上げざるを得ないのでございます。しかしながら、今後諸般の動向を
○門田(省)政府委員 私どもは、核軍縮を考える場合には、核が現実に使われるという事態ではなく、それ以前の問題を念頭に置いているのでございます。
○門田(省)政府委員 核を使用しないということにつきましては、これは単なる口約束であってはならない。たとえば核兵器を削減するというような具体的な軍縮措置が伴うということがやはり重要でございまして、特に国際的な安全保障という側面を念頭に入れる場合にはこのような実効性の問題実効性という場合には検証ということになるわけでございますが、これが不可欠である、かように考えるのでございます。
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 わが国は唯一の被爆国でございます。また平和憲法のもとに平和を追求していく、なかんずく非核三原則という国是もございまして、核の軍縮というものを中核にして努力しているわけでございまして、そういう背景においてわが国はわが国としての軍縮外交のあり方というものを当然に推進していくもの、こういうように考えております。
○門田(省)政府委員 この点がはっきりしてまいりましたのは、交渉がかなり進みました後において、レーガン大統領がアメリカの基本的な立場を述べた原則の中の一つとして明らかにされているのでございます。 私どもといたしましては、このような原則、つまりグローバルにINF問題は考えなければならないという点が明らかにされた背景には、先ほども申し上げましたように、わが国のアメリカに対するいろいろなレベルを通じての
○門田(省)政府委員 ただいま先生御指摘がございましたように、この委員会の場で、ミュンヘンのNAAに御出席になられた体験に基づく問題点の御指摘がございましたことを、私明らかに記憶いたしております。ただ、INF交渉につきましては、その時点では十分な進展がなかったということもございます。また、仰せのように、私ども念頭には踏まえてはおりましたけれども、御期待の程度にまで十分配慮をいたしていたかどうか、この
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 ただいま先生から仰せのございましたように、INF交渉は、この八三年におきまして重大な段階に入っておるわけでございます。御案内のように本年末までに交渉が合意を見ない場合には、NATO側による二重決定に基づく配備も実行に移されるというふうな背景があるのでございます。 仰せのございましたように、政府といたしましては、INF交渉は欧州のみならずわが国を含むアジア
○政府委員(門田省三君) 軍縮フェローシップは、第一回の軍縮特別総会の後に設立されました国連の計画でございます。これには各国、なかんずく開発途上国からの将来なすところの大きい有為な人材、これを参加させるということでございまして、ただいままでのところ、毎年約二十名がこの計画に参加いたしております。御指摘がございましたように、昨年の軍縮特総におきまして、わが国はこのフェローシップの計画の一環として、日本
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 まず、軍縮キャンペーン関係の予算についてでございます。昨年の第三十七回国連総会におきまして国連事務総長が報告を提出いたしました。その中で、一九八三年度の活動計画を実施するための予算といたしまして七十六万ドル、これを計上いたしております。この経費につきましては、加盟国、非政府団体、個人等の任意拠出及び国連通常予算によって賄うと、こういうことになっております
○政府委員(門田省三君) ただいま関係省と事務的な協議を取り進めておりますので、その関係から政府委員から御説明さしていただきたいと思います。 これまで検討いたしておりますところで、高等学校におきます科目である家庭一般の問題が、女子のみに必修となっているということにつきましては、私ども外務省として条約を解釈する立場におきましては、このような措置が条約上許容されると考えるのはむずかしいのではないか、かように
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 国籍につきましては、国籍法における子の国籍に関する父系主義。教育につきましては、学習指導要領で高等学校における家庭科の履修を、女子については必修、男子については選択といたしておりますこと。労働につきましては、採用、昇進等における男女平等を確保するための措置をとる必要があること、また、労働基準法等におきまして、女子について深夜労働の禁止等特別な保護措置
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 この婦人差別撤廃条約を批准するための必要な国内体制の整備を行うに当たりまして、わが国において特に関係のございますのは、国籍、教育、雇用、労働、社会保障等の分野におきますところの男女平等原則を確保するための国内法制等の整備であろう、かように考えております。
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 兵器の輸出量につきましては、八〇年までの十年間に九十六億ドルから二百二十億ドルへと増大していると言われておるように承知いたしております。
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 ただいま御指摘がございましたように、宇宙における軍縮の問題、これは非常に重要であろうと思います。特に、将来を展望するときに一層その重要性が痛感されるものと考えます。 国連及びジュネーブの軍縮委員会におきましてもこの問題は真剣に取り上げられておりまして、わが国はわが国の軍縮外交の一つの柱として宇宙における軍拡競争の防止ということに努力しているところでございます
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 まず、わが国は非核三原則を国是として堅持いたしております。したがいまして、いまさらソ連が申すようなわが国の約束をするという必要はないわけでございます。他方、私どもの了解では、ソ連側の主張は、日本が一定の条件を約束すれば核の攻撃を行わないということでございますが、そのためには、まず極東方面に向けられておりますところの核兵器というものの撤去、廃棄ということが
○政府委員(門田省三君) ただいま松前委員からお触れになられましたいわゆるフランス提案につきましてお答え申し上げたいと思います。 第一回の軍縮特別総会におきまして、当時のフランス大統領ジスカールデスタンが軍縮に関する提案を三つ行いましたが、その一つがまさに御指摘になりました査察衛星を国連の手によって打ち上げ、軍縮のための査察を行うという提案でございます。この提案については各国とも大きな関心を当然寄
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 パルメ委員会は軍縮と安全保障に関する独立委員会でございまして、首相あるいは閣僚経験者のような世界的に非常にりっぱな方々の参加により、二年余にわたりまして問題の研究が行われた結果、昨年の第二回軍縮特総の前に報告書が出されたのでございます。そしてこれは、安全保障を損なうことなく軍縮、軍備管理を進めるためにはどういう具体策があるかということについてのいろいろな
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 まずSS20に関してでございますが、この中距離核ミサイルは移動式でございます。したがいまして、INF交渉におきましてアメリカは、この問題は全世界的な観点から対応すべきであるということで、いわゆるゼロ・ゼロ・オプションということでソ連全土からのSS20というものを念頭に置いているのでございます。 私どもといたしましては、このようなアメリカのINF交渉に臨
○政府委員(門田省三君) アルバトフ中央委員が発言をしたというお尋ねでございますが、この点につきましてまず申し上げたいのは、アルバトフ氏はソ連政府当局を代表して述べたものでないと、かように私ども認識いたしております。また詳細は、したがいまして十分把握しておりませんけれども、その内容は、昨年五月の第十九回コムソモール大会のブレジネフ演説において述べられた内容と同様のものであったのではないかと、かように
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 ただいま仰せがございましたような問題点について報道がございますのは事実でございます。私どもも承知いたしております。しかしながら現時点までにおきまして、米国としてゼロオプションにかわる新提案を行うという旨の決定はまだ行っていないと、かように承知いたしております。
○政府委員(門田省三君) ただいま委員から仰せのございましたオガルコフ参謀総長とニューヨーク・タイムズとのインタビューの件につきましては、確かにそういう記事があったことは承知いたしております。しかし、実際にこういう発言をソ連側当局者が行った事実そのものについては確認いたしておりません。
○政府委員(門田省三君) 最初に外務省関連の事項を簡単に御説明さしていただきたいと存じます。 まず、婦人差別撤廃条約の批准の見通しでございます。先生御指摘がございましたように、この条約を批准するためには国内体制を整備しておく必要がございます。その関連で、国籍法あるいは雇用と平等に関する法律とか、教育のカリキュラムの点等々の問題がございまして、目下外務省はこの調整の立場におきまして関係省庁と鋭意問題点
○政府委員(門田省三君) アメリカは、反対というよりも包括交渉を実施する上において一定の条件をあらかじめ明らかにしておきたい、こういう態度を従来とってきておるのでございます。その条件と申しますのは、既存の国際機関の権限を棄損または無効化しないと。たとえばIMF、世銀、これは通貨金融の部門でございますが、また貿易面におきますガット、これら諸機関の固有の権限が損なわれないようにと、こういう条件を付しております
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 建議につきましては、ただいま委員御指摘ございましたように、ユネスコ国内委員会に関する法律の第六条一項に定めてあるわけでございまして、都度都度にユネスコ国内委員会におかれましては外務大臣に、かくあるべきであるという方向についての建議をなさってまいっております。外務省といたしましては、建議を十分検討させていただきまして、御趣旨を体してその実現に努力をいたしてまいっております
○門田(省)政府委員 せっかく委員の方から早く定めるようにというお励ましの言葉をいただいておるわけでございますので、その方向で全力を尽くしたい、関係省庁にもこの点特にお願いをいたしまして、つまり非常に強い御要望がございますので何とかしてということでお願いをしております。全力を尽くさせていただきたい、これはただいま申し上げるところでございます。
○門田(省)政府委員 ただいま井上委員からお話がございましたように、前国会の外務委員会におきまして本条約が審議されました時点で御指摘いただいたところでございます。その際には、法律案を出すからには政令も添付すべきではないか、また仮にできないとしてもおおよその考えぐらいは御説明できる体制にあるべきだというふうな御叱正を賜ったと覚えております。それに従いまして、引き続き、関係省庁とできるだけ早く政令を定めることができますようにということで
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 国連環境計画、UNEPにおきましては、御指摘のございました熱帯雨林の保全についての計画を持っております。陸上生態系の保全に関する計画、これでございます。 予算的に申しますと、八〇、八一年の二年度にわたりまして環境基金の中から一千百六十万ドル、総予算の一七・一%というものがこの陸上生態系の保全に関する計画に振り向けられているという実情でございます。 わが
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 わが国の核軍縮についての基本的考え方、態度につきましては、ただいま大臣から御説明がございましたとおりでございます。委員から特にお尋ねのございました具体的な決議案についてのわが国の投票理由の説明について、事務的に補足説明させていただきます。 中性子爆弾に対するわが方の投票態度の理由いかんというお尋ねにつきましては、安全保障の点、あわせまして実効性の点、この
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 七月の決算委員会で各目明細書をよりわかりやすくするようにという御指摘がございました。この御指摘を体しまして、私どもは、たとえば積算内訳の欄に記載するという可能性も含めまして、わかりよくなるようにただいま検討いたしております。 ただ、この問題は全体として統一を図る必要がございます。したがいまして、大蔵省とも十分協議をさせていただきまして、御指摘がございましたように
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 実効ある国際的措置という意味合いは、政府といたしましては具体的な裏づけがあるということでございまして、これはすでに前国会におきまして当時の総理からも御説明がございましたように、たとえば米ソ間の軍縮交渉を積極的に推進する、あるいは完全な核実験の禁止を行う、あるいは核不拡散条約の体制の強化を図る、核原材料の生産停止を図る、こういった具体的な措置を一つ一つ
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 ただいま委員からお話のございましたように、参議院におきまして五月二十八日に第二回国際連合軍縮特別総会に関する決議が採択されております。その中で、核兵器に関しまして次のように本院はお定めになっております。 一 人頭共通の崇高な目標である世界の恒久平和と安全に到達するため、被爆国日本国民の悲願である核兵器の廃絶を求め、すべての核兵器保有国に対し全面完全軍縮
○政府委員(門田省三君) ただいま渋谷委員仰せられましたように、先般の第二回国連軍縮特別総会の成果につきましては、一番期待されました包括軍縮計画というものについての進展がなかったという関連におきまして、これは私どもといたしましても心残りがする残念なことであったと思うのでございます。この点は率直に認めざるを得ないと存じます。 しかしながら、多数の国から最高指導の立場にあられる方々が国連総会に見えまして
○政府委員(門田省三君) 非常に大きな期待を持っております。特に国内政治的にも大きな深い意味合いがあるという点で大きな関心、期待、これを寄せているというふうに了解しております。
○政府委員(門田省三君) お答え申し上げます。 ただいま大木委員から御質問のございました米ソ間の核兵器に関する削減交渉は、大別いたしましてSTARTつまり戦略核削減交渉及びINFつまり戦域核削減交渉、この二つがジュネーブにおいて実施されております。 INF交渉は昨年十一月末から開始されておりまして、同年暮れに第一回会合を終えまして、本年に入りましてさらに春及び夏の二回にわたって会合をいたし、ただいま
○門田(省)政府委員 ただいま土井委員が仰せられましたような取り決めあるいは条約ということを目指して努力してまいるということでございます。
○門田(省)政府委員 平和的目的のための原子力施設に対しては攻撃を加えてはならないという国際的な合意をつくり上げるということでございます。
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 第二回軍縮特総におきます鈴木総理の演説の中でも、平和目的のための原子力施設の安全保障を行う必要がある、このことを強調されまして、このための国際協力を求め、さらに日本としてもこの方向で協力をするということを述べておるのでございます。 ただいま土井委員から仰せがございました原子力発電所あるいはその関連施設、加工工場とか再処理工場、このような施設に対する攻撃
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 ただいまお尋ねのございました点につきましては、先般予算委員会におきまして鈴木総理大臣は、予算委員会に御出席の委員からの御質問に答えて次のように述べておられます。どういう内容で、どういう背景で、どういう形で出されるか、その実際に出たものを十分あらゆる角度から検討し、そして私どもが最も重く見ておりますのは国会の御決議、この趣旨を十分踏まえて総合的な判断を下す
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 国連は本来国際間の平和と安全の維持を図ること、これを目的といたしておりまして、そのために憲章の中にいろいろうたっているところでございますが、現実には必ずしもそのとおりにまいっておりません。そこで、国際的な軍縮を推進する上におきましては、そのような努力を可能にするような環境を醸成するということが重要であろう、そのためにはやはり国連といった世界の各国が参加国
○門田(省)政府委員 お答え申し上げます。 鈴木総理は第二回軍縮特別総会における一般演説で、わが国の憲法の平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼するということを引用しつつ平和憲法の意義を強調いたしまして、それに引き続いて「軍事大国にならないことを決意し、核兵器については、持たず、造らず、持ち込ませず、という非核三原則を国是として堅持しております。」というふうに述べております。これは委員が御指摘になられました